ヨミコのデザイン工房

デザイナー&ブロガーのヨミコが、 WEB制作の事を書いたり書かなかったり。

続編から読むと味わい深くなる作品「星守る犬」

こんばんは。Web&グラフィックデザイナーのヨミコです。

読んだのは発売当初なのですが、不意に思い出して読み返してみたので、改めてレビューです。

今回は漫画です。

星守る犬

星守る犬

星守る犬

届かないものをひたむきに見守る、犬の姿を表したタイトルです。

映画化もされた上、本編の冒頭に描かれるのでネタバレしちゃいますが、
(知りたくない方向けに一応下げました)











主人公である「おとうさん」と愛犬「ハッピー」は、悲しい最期を迎えます。

これは、一人と一匹が、最期を迎えるまでのどうしようもなく、つらく、悲しいお話です。

でも犬との絆はなんとも心温まるものがあり、読後感がほんと、これまでにないかんじになります。

「あー犬!!犬はやっぱり最高だよおおおおおおお
なんて可愛いんだ!!犬は人類の友!!!
でも、おとうさん!!おとうさん!!!なんで!??どうしてそうなっちゃうの!?こんなのってないよ!!!」

というのが最初読んだ時の感想です。

家族を省みるのがちょっと下手で、コミュニケーションを上手く取れなくて、「おとうさん」は妻子から捨てられてしまい、行き倒れてしまいます。

その最後の数ヶ月の死出の旅を描いた作品です。

私はバッドエンドが嫌いだし、ハリーポッターで某登場人物が退場した際、一週間引きずったほどの打たれ弱い人間なので、当初、読んだ時はもう二度と読みたくないくらい、悲しい気持ちになりました。

ちなみに同じ気持ちになった映画はダンサー・イン・ザ・ダークです。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(Blu-ray Disc)

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(これももう見たくない…名作だとは思うしビヨークの歌声も世界観も素晴らしいけどけど救いがなさ過ぎて)

映画化を機に描かれた続編では、救いが

続・星守る犬

続・星守る犬

こちらの続編では、ハッピーの兄弟犬、おとうさんを結果的に死に追いやってしまう、母親からネグレクトされている少年が登場します。

ハッピーの兄弟犬は、自殺を考えていた孤独な老婆の心を救い、少年は売れ残りの犬と出会い、本当に自分を愛してくれる人に助けを求める勇気を得ます。

死ぬしかない、というほど追い詰められていた二人は、犬との出会いで少しだけ前進するのです。

おとうさんとハッピーの、生前の楽しかった姿も見られますし、最後には意外な再会があります。

おばあさんと少年、そして最後に二人が出会う人物たちが、どうしようもなく悲しかった、おとうさんとハッピーの一生に、意味と意義を与えてくれます。

星守る犬、のショックが大きければ大きいほど、続、がカタルシスを生み出します。

おとうさんはある意味幸せだったのではないか?、と「星守る犬」作中と後書きで描かれますが、私にはそうは思えなかったので、救われた気持ちになりました。

本当に続編を読めて良かったです。

「星守る犬」正編だけでは、この作品を好き、とは言えなかったでしょう。

実は星守る犬、は家族が買って来て、救いのない結末にすぐに手放してしまったんですが、たまたま立ち寄った某古本屋チェーンで、続編とセットで売っていて、続編をチラ見したところ、良さそうだったので、また買って来た次第です。

自分に、必要な作品は巡り巡って、手放しても戻って来るのかも。

どこに主軸を置くか、で評価が別れる作品です

動物愛護的な意味では、おとうさんのした事は褒められた事ではないのですが、おとうさんが、野垂れ死にするまで追い詰められていく過程は他人ごととは思えず、胸に迫ります。

ほのぼのした絵、かわいい表紙に騙されがちですが、貧困、虐待、孤独死、ディスコミュニケーションなど、現代日本の問題を描いた意欲作と言えるでしょう。

犬可哀想、ではなく、こういう風になってしまう場合もあるんだ…
家族は大切にした方がいい、というメッセージ、
ホームレス?生活保護?貧困?そんなの全部甘えでしょ、頑張って来なかったんでしょ?って心なく切り捨ててしまうのって、どうなんだろう?
という問題提起を私は本作から読み取りました。

まとめ

犬好きにはしんどい描写がありますので、犬好きな方は「続・星守る犬」から読みましょう。
そして思う所あったら、「星守る犬」も読んでみて下さい。

「星守る犬」は本当に悲しいお話なので、心が弱ってる時には読まない方がいいです。

作者の村上たかしさん、長年犬を飼っているんだろうなあ、という愛嬌たっぷりのわんこ達の絵を描きます。
わんこ達のかわいい仕草、きらきらした瞳、ひたむきな飼い主達への愛は、なんとも癒されます。

また、わんこ達のモノローグは、どれもかわいくてほっこりします。(犬が喋る系の漫画が苦手だとつらそうですが)

個人的にはAmazonレビューの「火垂るの墓」「フランダースの犬」の様な作品、というレビューが的を射ているかなあ、と思います。

ただ、上記2作とは違い、ささやかな希望を与えてくれる続編があるので、まだ救われますけれどね。

手放しで、感動します!!とは言いづらく、賛否両論あるのは頷けますが、
傲慢になってしまったり、やさぐれて、疲れ果てて、人に優しく出来なくなった時に読みたい作品です。

気になったら、是非手に取ってみて下さい。

繊細な方は、くれぐれも、続編から読んだ方がいいです!!

ではまた。


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